長浜市の地域歴史博物館
前回投稿の琵琶湖博物館に続き今回は滋賀県西浅井町大浦にある北淡海・丸子船の館に行って来
ました。以前から何度も前を通っていたのですがなかなか入るチャンスがなかったのです。でも
今日こそは行って来ましたよ。今回もクーメイファンクラブを訪問してくださった皆さま有難う
ございます。皆さまにもぜひとも行ってみて下さいと申し上げたいのですがここはなかなか交通
の便も悪い場所です。時間が許す限りどうぞ私と館内を廻ってみてください。
梅雨の中休みで天気もよく爽やかな一日でした。↑ はバス停(おでかけワゴン)と案内板です。
この日は日曜日だったのでバイクツーリングが多かった。気持ちよさそうに走ってました。
北淡海・丸子船の館はのどかで静かな街にあります。建物の前面道路の街灯には ↑ の様な
船の形をした看板がいくつも付いています。知らない人から見たら?ですよね。しかし敢えて
説明がないのが良いのだと思います。帆に太く〇のしるし。これぞまさしく丸子船です。
さて入館です。前回投稿の琵琶湖博物館と違い今日は予約もなくすんなり入ることが出来ま
した。来館者は私達二人だけでした。入り口で体温計測して手指の消毒をしてさあ入館です。
入って直ぐにいきなり大きな丸子船が展示してあります。琵琶湖博物館の丸子船は新しかった
ですが、こちらのは実際に何度も沖を走った船です。船体のあちらこちらに付いた傷が歴史を
感じさせます。木造住宅の雨戸の様な木戸が付いていて独特な感じがします。乗船の仕方です
が船の縁に板を渡してその上を歩いたそうです。
丸子船 名前の由来
こちらは丸子船の船尾側から撮影。展示してある船は百石船(米俵250俵積載可能)で全長
17メートルです。現存する丸子船2隻のうちの1隻という貴重なものだそうです。一俵は
約60キロですね。計算してみましょう。60キロ×250俵=15000キロ
15トン積載可能ですって! 凄い!
丸子船はサイズが数種あるそうです。値段は非常に高く家一件分以上もかかる高価なもので
とても大切にされていたそうです。丸子船は二つ割にした丸太を胴の両側に付けた琵琶湖独
特の船の形だそうです。毎日わが子を心配するように丸太は大丈夫か?からの丸子は大丈夫か?
になり丸子船と呼ばれるようになったそうです。(こちらの施設の方が当時の船の持ち主から直
に聞いたとの事。)
(全体を眺めたかったので一旦2階に上がり撮影!)
2階から船首向きに撮影!板で全て覆うと中は真っ暗になるそうです。全体を見渡すと木造
住宅一件分以上の木材が使われているように思えます。維持管理が大変だったでしょう苦労
が伺えます。大津に着くまでは2,3日かかり時には中に水も溜まって汲み出すのも大変だ
ったとか。命懸けの商売ですね。見送る家族も心配だったことでしょう。丸子船が大津に荷
を運ばなければ当時の大阪の経済は発展しなかった事実。この歴史を忘れてはなりません。
丸子船をぐっと引き締めてみせる黒い金具はダテカスガイというものです。↑ 上の説明に
もありますが防水処理を施した継ぎ目を隠す銅版に墨と油を塗り重ねたものです。重要な
役目を果たしているのですが見た目の良さからも伊達鎹(ダテカスガイ)と言われるそうです。
船首に近い側面部分の両側に小さな丸いガラス窓がつけてあります。横に引いて開けられま
す。よく考えられてますね。
ところで当時を模したこの人形ですが本物の人間に見えませんか?とくに手前の人!!右手か
ら船の側面を観察しながら歩いてたら視界にお爺さんが入ったんです。町内の人がバイトでい
るのかな?と一瞬思ったので顔見ずして軽く会釈しました。田舎返事のよう来たな!くらい言
ってくれるかなと思ったのに無言!チラッと反対側の人を見て人形だと気づきました。リアル
すぎる。びっくりしました。
2階に上がる階段に深坂地蔵の写真が飾ってありました。ご存知ですか?子供を守って下さる
地蔵様です。車を止めかなり山の中に入って行く場所にお堂があります。塩をかけるお地蔵様
ですが近年は塩掛けは禁止です。私も26年前に今は亡き父と参りましたよ。懐かしいな。
さて2階に上がりましょうか。
当時の船箪笥だそうです。専用の物があったんですね。
2階には書籍コーナーやジオラマがありました。ジオラマ正面のモニターではこの建物に先に
丸子船を入れた記録が10分程度に編集して放映されています。
隣接して「大浦ふるさと資料館」があり2階渡り廊下で繋がっています。拝観は基本無料で
すがお気持ちだけ入れる箱がありましたよ。
こちらは地元の古民家を利用しているのか元からあった集会所を利用しているのか?と感じ
さす建物です。かなり趣あります。我が家も純和風住宅ですがここまでの風格はないかな。
進んでいくと当時を忍ばす古い道具類がずらっと並べられています。どれも歴史を感じます。
これは階段下すぐの囲炉裏です。これも懐かしい。これでおわりです。
出口は入館入口まで戻らなければなりません。
アクセス 入館料 駐車場
交通のご案内
お車で→北陸自動車道木之本インターより国道8号、国道303号を通り約15分
JRで→JR湖西線御利用の方は永原駅下車、お車で約5分
JR北陸本線ご利用の方は近江塩津駅下車、お車で約10分
各駅ではレンタサイクルがご利用になれます。
入館料金
大人(高校生以上) 300円 小人(小・中学生) 150円
団体20人以上は↓
大人(高校生以上) 240円 小人(小・中学生) 120円
開館期間は
4/1~10/31 → 午前9:00から午後5:00
11/1~3/31 → 午前10:00~午後4:00
* 休館日→毎週火曜日(火曜日が祝日の場合は翌日)と
12/27~1/5まで。お間違いなく。
駐車場案内
お車は10台停められます。
さて館内を一緒に廻ってどうでしたか?迫力のある木造船を画像より感じて頂けたでしょうか?
江戸中期から昭和30年代後半にわたり琵琶湖の代表的水運として活躍した丸子船。
当時、実際に使用されていた本物の丸子船です。
私の拙い編集で少しでも感動していただけたなら幸いです。今回はこれにて失礼いたします。
少しでも皆さまのお役に立てますように。本日もクーメイファンクラブにご訪問頂きまして
有難うございました。
宜しければ ↓ に触れて下さるとありがたいです。
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